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zoom RSS 教育と技術(3)フィンランドメソッド

<<   作成日時 : 2008/05/23 10:15   >>

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薬効のある植物や調味料となるような植物を探して世界中を歩き回る人たちをプラント・ハンターと呼ぶ。とすれば、特徴のある指導法や教育法を探し回るのはメソッド・ハンターということになる。

思えば、メソッドと言ってもピンからキリまである。よくあるのは「田中式」のような人名を付けたもの。くもん式というのもある…。水道方式のような例え的なもの、100マス計算やインド式計算法なんてのもあり、脳科学を応用した環学的アプローチといった難しいものも…。


<フィンランドメソッドとは>

この10年で日本子ども達の学力が低下しているという。そんなニュースが流れるのは、決まってOECD(
経済協力開発機構)が実施している学習到達度調査(PISA)の結果が公表された直後。PISAは、2000年に第1回調査が始まり、第2回は2003年、第3回は2006年と、3年毎に行われている。
そのPISAで2回連続の世界一となったのがフィンランドだ。一方、日本は調査のたびに順位を落としていて、2006年の調査の「」にいたっては15位という結果となった。
これを機に、フィンランド式の教育(フィンランドメソッド)がクローズアップされてきた。

PISAに関しては、まず「ウィキペディア」にある「OECD生徒の学習到達度調査 」を見るのが早い。
文科省の「国際学力調査」のページにわかりやすく概要が載っている。
2000年 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index28.htm
2003年 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04120101.htm
2001年 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/07032813.htm

<フィンランド式教育法とは>

はじめはフィンランドメソッドはなにか特別なものと思ったのだが、「図解 フィンランド・メソッド入門 」(2005年 経済界)でフィンランドメソッドを紹介した北川達夫氏によると、ヨーロッパの先進国における一般的な教育法で、特にフィンランドだけが行っているものではないとのこと。
それでも、フィンランドメソッドの特徴は…。

「フィンランドの教師は「ミクシ=どうして?」という言葉をよく使います。生徒がなにか発言したことに対して、なぜ? と問いかけていくことで、自分の意見について理由を説明する力が身につくのです。これを繰り返し訓練することにより、自分の言いたいことを思いつく「発想力」、その筋を通す「論理力」、相手に的確に伝える「表現力」を養成します。そしてさらに相手の言い分にも一理あり、自分の言い分にも問題があることを認める「批判的思考力」と、グローバル・コミュニケーション力を高めていくのです。」(引用:ティグレHP)と北川達夫氏は述べている。
以下、北川氏の著書よ訳書。
図解-フィンランド・メソッド入門-北川-達夫
フィンランド国語教科書―フィンランド・メソッド 5つの基本が学べる

<教育ビジネスとメソッド>

児童を対象としたフィンランドメソッドだが、教育メソッドが大人の教育にも利用できるのは言うまでもない。あえて「フィンランドメソッド式」と謳うことないにしろ、社会人教育の差別化を図ろうとするにはちょうどいいサイズのメソッドといえる。
しかし、「メソッド」をアピールしている商品について気になることがある。
教育には指導法と学習法の2つの側面がある。それぞれは独立したものではないが、いずれについても具体的な手法やプロセスが示されていなければメソッドとしては成立しない。その点、社会人教育では指導法ばかりがアピールされたり、学習法がウリになったり、片肺飛行の教育商品が目立つ。教育ビジネスにとって、「メソッド」は商品特長になればそれでいいということか?

<資料>

フィンランドメソッド実践ドリル」を出版したのは、早稲田アカデミーの人気講師で現在は教師塾のT's skill教育技術研究所の代表の諸葛正弥(もろくずまさや)氏。同書はフィンランドメソッドを利用したトレーニングブック。諸葛氏のJ-CASTニュースにおける記事は以下に。
「子供が王様」これでいいのか フィンランド式教育に学べ (2008/3/30 )

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2003)
学習到達度調査(PISA)とは別に、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS:Trends in International Mathematics and Science Study) がある。1960年から始まったTIMSSは、小中学生の算数・数学及び理科のレベルを調査するもの
。最新の調査は2003年に行われた。以下、「国際数学・理科教育動向調査の2003年調査(TIMSS2003)」。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/12/04121301.htm

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